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片方だけの言い分を聞いて判決してはいけない。原告と被告の両方の言い分を聞いて、公平に判定を下さねばならないということ。
僕が、尋問を始めようとすると、警部と巡査とは、その男を床の上に、座らせようとするのです。男は首を挙げようとして、喉の傷を痛めたとみえ、歯を食いしばるようにして、じっと、その苦痛を忍びながら起きようとするのです。
『苦しければ、そのままでいいよ』と、僕が注意をしますると、警部はそれを遮るように、
『なに、大丈夫ですとも。気管を切っているだけですから、命には別条ありません』といいながら、今度はその若者を叱るように、
『さあ! しゃんとして、気を確かにするんだぞ! こんな傷で、死ぬことはないのだからな』
といいながら、肩のところを一つポンと叩くのです。
若者に対する、いたいたしいという同情は、すぐ僕の職業的良心に抑えられていました。僕が、尋問を始めたときには、もう、普通の検事の口調になっていました。僕は、その頃、だんだん被告に対する尋問のこつを覚えて来ていたのです。 貴君が、小説家として
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